見習い同心如月右京 宿命剣

発売日:
出版社: コスミック出版
蘭学者を目指していた如月右京は、名同心であった亡き兄の遺志を継ぎ、南町奉行所の見習い同心となった。経験もなく、探索の腕も未熟な右京であるが、ほかの同心にはない特殊な才能があった。常識にとらわれず事件の真実を見抜く明晰な頭脳と、長崎留学で習い覚え、達人の域にまで達した西洋剣術である。 文政六年の五月、浅草で幼い子どもが絞め殺されるという陰惨な事件が起きた。進展しない探索を嘲笑うかのように、少年殺しはその後も続く。無関係に見えた少年たちをつなぐ細い糸を探り当てた右京であったが、事件は予想もつかない展開を見せ始めた。 そして、右京の淡い恋心も、哀しき宿命に翻弄されていく……。