陽だまり翔馬平学記 永久の護衛士

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出版社: 小学館
北条忍びの生き残りと若き軍学者の闘い!

徳川幕府大政参与の保科正之から、「泰平の世の兵学――平学を打ち立てよ」と命じられ、刻苦勉励している若き軍学者の沢村翔馬。
一方、平和な暮らしが長く続き、身心がたるみ切った武士を許せない老中の松平信綱と、信綱が右腕と頼む軍師・朽木誠一郎。
ふたりは、北条忍びである天魔党の生き残りと語る源蔵を使って、江戸を混乱に陥れ、敵の保科と翔馬を葬る策謀を企む。
しかもそこには、翔馬が警固する美しい公家の姫・由布に激しい恨みを持つ、北野川大納言の娘・貴子までもが加わる。
なんと貴子は、最愛の婚約者を、由布のために失っていたのだ……。
弱き者を苦しめて楽しむ悪逆非道の老中に、正義の秘剣を揮え!

沢村翔馬……元摂津国伊丹藩士で、林羅山の弟子。
宝刀「鬼丸」を持つ。由布……書道と和歌、お菓子作りが得意な姫。
朽木誠一郎……林羅山の弟子で、翔馬に敵愾心を抱く。
松平信綱……老中次座。「知恵伊豆」と呼ばれる。政敵の保科正之の失脚を企む。
保科正之……陸奥国会津藩藩主。徳川幕府最高実力者。
天魔源蔵……天魔党の復権を企む忍びの棟梁。元々は北条家に仕えていた。


【編集担当からのおすすめ情報】
『うつけ世に立つ 岐阜信長譜』で、第23回中山義秀文学賞最終候補になった実力派作家が書き下ろした、痛快時代小説。