円也党、奔る 光秀の忍び

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出版社: 徳間書店
稀代の大うつけ・織田信長を天下人に!
戦国版「スパイ大作戦」ここに開幕!

智将・明智光秀が抱いた無謀ともいえる野望を叶えるべく、
天下無双の忍びたちが暗躍する!

■書き下ろし時代活劇■
元亀三年(1572)秋。織田信長は、小谷城で籠城を続ける浅井、朝倉連合軍を攻めあぐねていた。
織田家家臣の明智光秀は、朝倉に兵を引かせるため、密かに円也党一味を朝倉の国許越前へ向かわせる。
かつて越前で牢人生活を送った時に知己を得た遊行僧百鬼円也率いる忍び集団だ。
念仏踊りで敵を惑わす一舎、催眠術を操る茜、怪力の妙林坊、美丈夫の来栖……
一味は国内を攪乱すべく動き出す。

■登場人物■
明智光秀
美濃国の武将。斎藤道三に仕えたが、長良川の戦い後、朝倉義景を頼り越前国で牢人生活を送る。
織田家に仕え、将軍足利義昭の信頼も篤い。
百鬼円也(なきりえんや)
円也党頭領。年齢不詳。光秀が越前坂井郡称念寺門前で牢人暮らしをしていた頃からの知己。
変装の名人、薬草、医術に精通している。

【円也党一味】
一舎
遊行僧。踊念仏の名手で、敵地へ潜入、踊りで敵領を撹乱する。童顔で相手を油断させ、懐に飛び込む。

比丘尼集団を率いて敵陣地に乗り込み、情報収集にあたる。
経文を唱えると催眠効果を発揮し、敵から情報を盗み取る。
妙林坊
山伏。修験道の情報網を通じて得た情報を迅速に伝える。
岩をも動かす怪力の持ち主。
来栖政次郎
牢人。かつては陣借りをして各地の戦場を駆け巡った。
眉目秀麗、女を手玉に取る。