常世の勇者 – 信長の十一日間

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出版社: 中央公論新社
永禄4年(1561)、桶狭間の戦いから一年。織田信長は京にいた。
将軍・足利義輝の仲立ちで、隣国・美濃の斎藤義竜と盟約を結ぶためである。幕府の実力者・松永弾正の横槍を受けながらも、盟約に執着する信長。弾正を懐柔するため、名物「平蜘蛛の茶釜」を求めて堺に赴いた信長は、熱田神宮の巫女・若菜に出会う。若菜の手には、三種の神器の一つ、日本武尊ゆかりの草薙の剣があった。
尾張の一戦国大名が天下を志すまでの空白の11日間を描く、歴史小説の意欲作。