斬殺された武士から託された書状の届け先は十万石の名門大名家。
北町奉行所の元筆頭同心・蔵間源之助は今や居眠り番。墨堤で釣りをしていると、
暴れ馬が人々を蹴散らし、馬上には瀕死の武士が……。
居眠り源之助シリーズ第10弾!
北町奉行所の凄腕同心・蔵間源之助は故あって「居眠り番」と蔑まれる閑職に左遷された。
暇をもてあます源之助が春爛漫の墨堤で釣りをしていると、暴れ馬が人々を蹴散らし、馬上には瀕死の武士が騎乗。
武士は一通の書状を懐から出し、信濃木曽十万石の名門大名家に届けてほしいと言って息絶えた。源之助は……。