秋彼岸―八丁堀夫婦ごよみ

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出版社: 角川春樹事務所
日輪が舐めるように大地を焦がす、残暑が厳しい江戸の初秋。美佐と徳太郎は母の祥月命日に、かつて母がよく飴を買ってくれた唐人飴売りの吉次と出会う。継母である操を気遣いつつも、思い出の味を買い続けてしまう二人。一方、卯一郎と神崎らの南町奉行所の同心は、子どもを狙った人さらいの横行に悩まされていた。親の子への思い、子の親への思い。果たしてどちらがより切実なのだろうか・・・・・・(「野分の飴」)。卯一郎の道場仲間の起こした意外な事件(「悔恨の秋日和」)、岡っ引きの息子である操の弟が選んだ将来の道(「立志の時」)など、八丁堀に暮らす夫婦の生活と、風情溢れる江戸の四季を描いた人気作、第二弾!